スーパーラグビーがついに2月26日に開幕しました。南半球のラグビー強豪国、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3ヵ国で組織されるSANZARによって運営されるラグビーの国際リーグ。その世界最高峰のリーグに日本チームとしては初めて、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズが今季から新規参入しました。国内オープニングマッチは27日に秩父宮ラグビー場で開催され、結果は13対26で敗戦も日本ラグビー界にとって歴史的な一歩を踏み出しました。
さて、今回私が注目したいのは「ウォーターボーイ」の存在。チームスタッフである彼らは反則や選手の怪我などでプレーが止まっている時間に選手の元へ給水で水を運びますが、もう一つ、大切な任務があります。それは、戦術を選手に伝えることです。
ラグビーはHCが観客席の上方に座り、無線でグラウンドにいるコーチに指示や戦術を出すのが一般的。ウォーターボーイはそのコーチからHCの指示を受け取り、限られた給水時間内で選手に伝達するというとても大事なポジションを担っています。なので、短時間で指示を理解する能力と、的確に選手に伝える表現力が求めらます。役割の大きさから、いわば“HCと15人をつなぐ仕事人”と言っても過言ではありません。
空前のラグビーブームのなか、サンウルブズや五郎丸歩選手、田中史朗選手らの活躍をスタジアムやテレビ観戦で応援する機会が増えてくると思います。グラウンド内の15人がフィーチャーされがちですが、チームを影で支える「ウォーターボーイ」の働きにも注目してみてはいかがでしょうか?