「スポーツとは?」
「スポーツマンとは?」
「スポーツマンシップとは?」
との問いに対して、正しく正確に答えられるスポーツマンがどれだけいるでしょうか?
スポーツ競技者、指導者、ビジネスに関わっている方にぜひ読んで頂きたい一冊として『新しいスポーツマンシップの教科書』を紹介します。
本書では、上記三つの要素についてわかりやすく解説しています。
たとえば、スポーツとは「運動を通して競争を楽しむ真剣な遊び」と定義されています。ただ楽しむというだけでなく、「ルール」「相手」「審判」の条件が揃った中で、真剣に勝敗を競わなければ、それはスポーツとは呼べません。
先日、リオ五輪のメダル候補のバドミントン選手による裏カジノ賭博問題が明らかになりました。近年、大相撲やプロ野球などスポーツ界で発覚している選手たちの賭博行為。なぜ、選手は違法な賭博行為にハマってしまうのか。選手の性格が原因か、それとも指導者に問題があるのでしょうか。
アスリートは本来、競技を通して「尊重」「判断力」「責任」などなど、社会で必要とされる様々な能力、精神などを学ぶはず。しかし、本質を理解している指導者が少なく「スポーツとは?」「スポーツマンシップとは?」について、私は競技者に正確に教育できていないのが現状の日本スポーツ界だと思うのです。例の賭博問題も、スポーツマンシップ教育が欠如していたことに一因があったのではないでしょうか。
スポーツをする人、子供たちに教える人にとって「もっとスポーツが好きになる、本質を学ぶ機会」、また、見つめ直すきっかけともなるオススメの一冊です。ぜひ読んでみてください。